秋田県の佐竹敬久知事が22日、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、4月下旬から大型連休に合わせて、山形、岩手両県境の観光道路を閉鎖する考えを示した。観光客の往来を最小限に抑える狙いで、「物理的に閉鎖する」と述べていた。

一方、県の道路課の担当者は「コロナが理由で封鎖するのは難しい」と説明。佐竹氏は、岩手県境の「八幡平アスピーテライン」の閉鎖も表明していたが、道路法上困難との指摘を受け断念した。

残る山形県境の「鳥海ブルーライン」は山岳道路で総延長は約34・9キロ。日本海や庄内平野が一望でき、10メートル近い雪の壁が魅力の1つだ。冬季は積雪で閉鎖している。知事は「閉鎖」に言及しているが、これまでの見通しでは28日までに除雪を終え、安全確認が取れた後に解除する予定だった。【沢田直人】