囲碁の史上最年少プロ、仲邑菫二段(12)が6日、大阪市「日本棋院関西総本部」で打たれた第46期棋聖戦ファーストトーナメント(FT)決勝で、鳥井裕太三段(27)に281手までで黒番5目半勝ちした。終局は午後5時13分。「序盤からずっと苦しい内容の碁でしたが、最後は何とか粘って勝つことができました」とコメントした。

これで公式戦で初のリーグ入りとなる、Cリーグ入りを果たした。12歳2カ月4日での同リーグ入りは最年少。5月3日に福岡航太朗二段が達成した15歳4カ月11日の最年少記録をわずか3日で更新した。「Cリーグに入れると思っていなかったのでうれしいです。強い先生たちと打てるのが楽しみです」と話した。

井山裕太棋聖(31)への挑戦権を争う棋聖戦はS、A、B、Cリーグの4段階制。リーグ戦を行い、各リーグ優勝者とSリーグ準優勝者が勝ち抜き戦で挑戦者を決める。第40期からこの制度となった。

最下級のCリーグは32人による5回戦制。3勝すれば残留できる。2回戦からは同星同士で対局し、3敗した者から順番に姿を消す。リーグから陥落した16人は、次の期にFTで再度、戦う。

女流棋士が在籍したのは第40期の鈴木歩(1勝3敗)、第44期の謝依旻(3勝2敗)と上野愛咲美(1勝3敗)、第45期の謝(1勝3敗)と上野(3敗)。前々期に謝が残留しているだけだ。厳しいリーグで仲邑が生き残れるのか注目だ。