こちら「逃げヘビ」は、まだ逃げているようで…。横浜市戸塚区で、ペットとして飼われていたアミメニシキヘビが逃亡した事件を受け、環境省は19日までに、特定動物が個人宅などから逃げ出さないよう、飼い主への対策徹底を呼びかけるよう都道府県に事務連絡を出した。

ペットとして特定動物を新たに飼うことは20年6月から禁止されている。既に飼っている場合は自治体に届け出て、許可の更新を受ける必要がある。環境省は、動物愛護法に基づき特定動物が適切な管理が行われなかった場合、人の生命にまで危険が及ぶとして、収容するケージは、脱走を防ぐ構造のものにするなど要請。自治体には立ち入り検査の際、許可した内容と、実際の飼養施設の環境が合っているかを十分に確認するよう求めた。

逃亡から2週間となった19日は、雨が降りしきる中を警察、消防、市の職員など約30人で捜索が行われたが、発見には至らなかった。

捜索が難航する中、福祉関係の仕事をしている20代の2人組の男性が、ボランティアとしてヘビを探していた。「幼い親戚が飼い主さんの自宅近くに住んでいて、何か力になれないかと思って探しています」と語る。ヘビを逃がしてしまった飼い主とは、全くの他人だというが「ネットとかで過剰にたたかれているのはかわいそうだと思った。飼い主さんの責任はありますが、早く見つかって騒動が終わればいいと思います」。男性らは、ポンチョ、ヘッドライト、網などを装備。日が暮れるまで捜索するという。「仮にですけど、見つけたらすぐに警察に連絡します」と話した。

【沢田直人】