「あれ?何で市川で木村家のあんぱん?」。
17日に111年の歴史に幕を閉じた老舗パン店「築地木村家」だが、26日に実施された千葉・市川市場での生産者支援イベント「いちかわごちそうマルシェ」に出展した。あんぱん&カレーパン計360個を販売して、この日だけの限定復活をした。午前中に完売した。
毎月第2、第4土曜に実施されているイベントで、スタートした昨年11月から築地木村家は初期メンバーとしてパンを売っていた。
このイベントは市場の活性化もあって、地元の千葉商科大人間社会学部の学生らが販売支援や屋外開催のため機材の搬出入などを担当し、農家で収穫された育ちすぎた野菜など規格外の商品を集めて販売する内容だ。
築地木村家の内田秀司社長(55)は街づくりのワークションでイベントの主要メンバーと知り合い「これからは20代の若い人材が自由に活動できる場所をつくっていかないといけない。このマルシェがその典型例」と熱っぽく話し「だから出展協力をした。閉めた本店のパン工場は8月までは使える。でも、今回でパンづくりは最後。次は人と町をつくっていきたい」と今後の豊富も口にした。
このイベントにたまたま訪れた来場者も「あれ、閉店したのに」「築地にいけなかったからラッキー」「カレーパンの炒めた玉ネギの深みがたまらない」と、予想外に購入できた喜びの声が会場で響いた。【寺沢卓】

