菅義偉首相が3日午後、自民党総裁選に不出馬を表明したことについて、首相官邸で記者団の取材に応じ「コロナ対策と選挙活動を両立できない」などと話した。しかし、追加の質問は受け付けず、一方的に取材を打ち切って立ち去った。この間、約2分間だった。

発言は以下の通り。

「先ほど開かれた自民党役員会において、私自身、新型コロナ対策に専任をしたい、そういう思いの中で、自民党総裁選挙には出馬しない、こうしたことを申し上げました。総理大臣になってから1年間、まさに新型コロナ対策を中心とする、さまざまな国が抱える問題について全力で取り組んできました。

そして、今月17日から自民党の総裁選挙が始まることになっております。私自身、出馬を予定する中で、コロナ対策と選挙活動、こうしたことを考えた時に、実際、莫大(ばくだい)なエネルギーが必要でありました。その中でやはり両立はできない、どちらかに選択すべきである。国民のみなさんにお約束を何回もしています。新型コロナウイルス、この感染拡大を防止するために、私は専任をしたい、そういう判断をいたしました。国民のみなさんの命と暮らしを守る、内閣総理大臣として私の責務でありますので、専任をしてやり遂げたい、このように思います。

また、来週にでもあらためて記者会見したい、このように思います。以上です」。