東京都の小池百合子知事は22日の定例会見で、衆院選(10月31日投開票)での候補者応援の予定があるかを問われ「今、公務で大変、忙しくしておりますので」と、そっけなく応じるにとどめた。

小池氏が特別顧問を務める地域政党、都民ファーストの会が当初、衆院選に向けて結党した国政新党「ファーストの会」から候補者を擁立する予定で、3日に発表し、準備を進めていた。候補者の公募も始めたが、岸田文雄首相が衆院選の日程を早めたことで準備が整わず、衆院選での候補者擁立を断念せざるを得ない事態に追い込まれた。

小池氏は、ファーストの会の候補者擁立断念についても質問を受けたが「熱い思いは受け止めている。その上で(ファーストの会が)いろいろ総合的に判断されたのだと理解している」と、話した。

会見の最終盤にも、あらためて衆院選応援の有無について問われたが「今、公務で大変忙しくしております」と繰り返し、「以上です」と言って、会見を自ら終えた。