将棋のプロ棋士による初の東西対抗団体戦、「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2021」(準公式戦)が、26日正午から都内で始まった。公開対局形式で用意された約500枚のチケットは、発売から10分足らずで完売した。日本将棋連盟の所属棋士が東軍(東京本部所属)と西軍(関西本部所属)に分かれ、選ばれた各5人が初手から1手30秒で戦う。

第1局は後手の西軍の澤田真吾七段(30)が東軍の戸辺誠七段(35)を118手で下し、先勝した。9月15日の順位戦B級2組では戸辺が攻めて勝利したが、今回は後手の澤田が逆に攻め切った。「自分から攻めようと決めていた。形勢はいいが、慎重に指そうと思った」(澤田)。敗れた戸辺は、「予選から中飛車穴熊で勝っていたので採用した。だいぶ読まれていました」と苦笑していた。

第2局は豊島将之九段(31)対横山泰明七段(41)、第3局永瀬拓矢王座(29)対古賀悠聖四段(20)、第4局藤井聡太竜王(19)対佐藤秀司八段(54)、第5局羽生善治九段(51)対稲葉陽八段(33、いずれも前が先手)。

東軍は羽生、永瀬、佐藤、横山、戸辺。西軍は藤井、豊島、稲葉、澤田、古賀。先に3勝した方が優勝となる。