東京都の小池百合子知事は21日、定例会見を開き、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が急速に拡大していることについて「国に要望してきた、3回目のワクチン接種、経口薬、中和抗体。この『三種の神器』と私が呼んでいる武器と、まん延防止等重点措置による対策を両方で進めることが重要」と話した。

小池氏は、この日から適用されるまん延防止等重点措置による飲食店の時短営業や酒類の提供の規制について「これで何度目のお願いになるんでしょうかね。幸いこれまで認証店の皆さまにはご協力をして頂きました。(今後も)丁寧に協力を求めていく」と話した。要請に応じない飲食店については「個別要請、命令に向けた手続きの厳正な実施、職員をはじめとする見回り部隊を24日から始動する」と説明した。その上で「『お願いばっかりじゃないか』というけども法律上そうなっている。法律を変えるならどうするかということですが、今回の通常国会で『感染症法』は何もさわらないとのことなので。優先順位が違うのではないかと率直に思っている」と述べた。

小池氏は緊急事態宣言発出の要請の検討時期について「専門家の意見をふまえて病床使用率50%の段階で検討するということにしています」と前置きし「そうした事態にならないように国から『頑張って下さい』と励ましの言葉を頂いておりますが、頂きたいのやはり『三種の神器』。3回目のワクチン接種、経口薬、中和抗体の確保と重点的な供給を連携させて頂きたい」と強調した。