アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーで、夏の参院選東京選挙区に自民党公認で立候補予定のタレント生稲晃子氏(54)が出演していた通販番組の運営会社が、参院選出馬により映像を利用できなくなったとして、生稲氏の所属事務所に対して約900万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが7日、分かった。

生稲氏が出演していたのは、「東京テレビランド」が手がけるテレビショッピング番組「痛快!買い物ランド ショップ島」で、同社の親会社にあたる「ジェイ・エスコムホールディングス」が6日に、公式ホームページで「当該タレントの映像を急遽テレビ放映等で利用することができなくなる事態が生じたため、株式会社プロダクション尾木に対して当該事態に対する対応とこれによって生じた当社の損害額の補填を求めていたところ、当該損害に関する補填に関して満足できる回答がなかったことから、当社グループに生じた損害を請求することといたしました」と明らかにしていた。

プロダクション尾木は、日刊スポーツの取材に対してコメントを発表。「まだ訴状を受け取っておりませんので、内容を確認できておりませんが、先般、株式会社東京テレビランドから、同社の依頼で当社タレントが出演した映像に関し、契約違反があり映像が使用できないとして多額の損害賠償請求を受け、代理人を通じて協議を行っておりました。当社としては、事前に契約条件を提示されたことはなく、契約書も作成されておらず、このような経緯において契約違反に該当することはないと考えております。とはいえ、差替え映像の制作協力やそれにかかる費用負担の提案など当社にできる協力は誠意をもって行ってきましたので、このような事態になったことは大変残念です。今後、訴訟において当社主張の正当性を主張していく所存です」とした。