自民党の桜田義孝元五輪相は7日、自身のツイッターを更新し、今月5日に地元の千葉県のJR柏駅前で参院選の街頭演説を行った際、日本で少子化や男女の未婚率が増えている現状に触れる中で「女性も、もっともっと男の人に寛大になっていただけたら」などと述べたことについて、釈明した。

桜田氏は5日の街頭演説で「少子化は大変な問題」と問題意識を示した上で「(最近は)結婚しない男女が結構多い。50歳の男の人で2割は独身だというんです」と指摘。その上で「ちょっと言いづらいことだが、男は結婚したがっているが、女性は無理して(結婚)しなくてもいいという人が、最近増えている」と述べた流れで「(女性には)もっともっと寛大になっていただけたらと思っている」と発言した。

その後「ちょっと(自分の発言は)問題発言かもしれませんが、男の希望としては、そういうことを思っているということでございます」とも話したが、SNS上などで批判の声が相次ぐ結果になった。

桜田氏は7日、ツイッターで「先日の私の発言につきまして、特定の性別、年代、結婚観などを揶揄(やゆ)する意図で発言したものではなく、すべての人々がお互いを思いやり、尊重すべきとの趣旨で発言したものであります」と主張。「日本の安全と安心、国民の生活の向上を図るため、今後も政治活動にまい進してまいる所存であります」と、している。

発言の撤回や謝罪は、していない。

桜田氏は第2次安倍内閣の五輪相だった2019年4月、自民党議員のパーティーで「(議員が東日本大震災からの)復興以上に大切」と発言し、辞任に追い込まれたことがある。ほかにも、大臣時代に「自分でパソコンを打つことはない」「答弁書を、間違いのないように読むことが最大の仕事」などの失言、問題発言が相次いだ。