エリザベス英女王の国葬の日となった19日、東京都千代田区の英国大使館には、女王の死を悼む人が相次いで訪れた。

大使館には追悼の半旗が掲げられた。台風14号の接近で時折強い雨が降る中、門の前には弔問に訪れた人たちが花束を手向けて手を合わせた。

東京都江東区から献花に訪れた女性は小学生時代をロンドンで過ごしたといい「威厳のある方でしたが、どこか身近に感じる方でした。(女王の訃報は)自分の想像以上に喪失感があって、別れを伝えに来ました」と話した。英国人の30代男性は「残念で言葉にならない」と目を潤ませた。

国分寺市に住む20歳の女子大学生は女王について「ファッションや考え方に憧れていた。感謝を伝えたい」と思いを口にした。英国人の父を持つ小学3年生の栗橋瑛旦(えいだん)君(9)は母親と花を手向け「とても悲しいです」としのんだ。福岡市に住むという50代の女性は、台風の影響で予約していた飛行機が飛ばず、急きょ弔問に訪れ「何かの縁だと思って来ました」。午後8時ごろに献花に訪れた40代女性は「国葬の時間帯に合わせてお祈りがしたかった」と語った。

大使館では記帳台を16日まで設置していたが、英国王室のウェブサイトではオンラインでの記帳を受け付けている。【沢田直人】

英エリザベス女王国葬 ロイヤルファミリーや天皇皇后両陛下ら各国要人が最期の別れ/ライブ速報