立憲民主党の岡田克也幹事長は20日、安倍晋三元首相の国葬(27日、東京・日本武道館)に同党の野田佳彦元首相が出席を表明したことに党内で異論が出ている点について「個々のことに私、コメントするつもりはありません」とした上で「党の方針としては執行役員は一致して行動する。そのことによって党の姿勢を明確に示す。野田元総理も政治家として判断された」などと見解を示した。

立民は15日、泉健太代表ら執行役員の国葬欠席を正式決定したが、同党の野田元首相は17日、「元首相が元首相の葬儀に出ないのは、私の人生観からは外れる」などとして出席を表明した。これに対して原口一博元総務相は自身のツイッターに「人生観…。それよりも法と正義が優先する。国葬儀は、憲法にも反し法的根拠もない。国葬儀は、参列不可なのだ。個人を優先するなど私にはできない」などと投稿した。

国葬の出欠について野党で共産党、れいわ新選組などが欠席、日本維新の会や国民民主党が出席の意向を早くから示しており、党内には遅れを指摘する声も根強い。岡田氏は「いろんな声はあると思うが、それをいちいち私がコメントする必要はない。遅かった、という風にまったく思っていません」と反論した。【大上悟】