中高年の男性を悩ます疾患として患者数が多いのは「前立腺肥大症」や「前立腺がん」です。

どちらも認知度の高い疾患です。私は日帰りで行う前立腺肥大症のレーザー手術のパイオニアなので、この連載では「前立腺肥大症のすべて」を知ってもらいたく、今回の連載で、わかりやすく解説していきます。

男性疾患「前立腺肥大症のすべて」
男性疾患「前立腺肥大症のすべて」

連載一覧

(31)リスク因子はアルコール イソフラボノイドやリグナン摂取で予防

(30)生活習慣病予防が前立腺肥大症の予防にもつながる

(29)よくある質問「前立腺肥大症は前立腺がんになるのか?」

(28)PULの保険適用範囲をもっと広げ、ごく普通の手術として対応を

(27)“クルミ大”4倍程度の前立腺肥大までが、PULの適応

(26)PVPもCVPも手術時間は約1時間、入院期間は4、5日程度

(25)出血少ない手術として人気の「PVP」と「CVP」

(24)HoLEP手術行うと「尿失禁」が起きるリスク

(23)ホーレップ手術は治療成績が良く、再発が少ない

(22)「HoLEP」は身体に優しく、最も効果のある手術

(21)TUEBの利点「再発率の少なさ」弱み「手術時間の長さと難度」

(20)「TUEB」は長期成績よく再発率少ないと評価

(19)TURPには「低ナトリウム血症」のリスクがある

(18)前立腺肥大がどの程度かをしっかりチェックすることが大事

(17)「尿閉」が起きたら手術を選択すべき

(16)血流をよくすることで排尿障害を改善するPDE5阻害薬

(15)前立腺を小さくする作用「5α還元酵素阻害薬」

(14)かつては高血圧の薬だった「α1遮断薬」の副作用

(13)尿道が少し広がり排尿を良くする「α1遮断薬」

(12)薬物療法が合わない患者は手術を選択 血尿や腎不全の可能性も

(11)夜間頻尿が気になる人は寝る前の水分摂取を控えるだけで改善

(10)最終段階の検査「尿流測定検査」「残尿測定」「PSA検査」とは

(9)「直腸診」と「経直腸超音波検査」この検査で診断ははっきりつく

(8)まずは検査の第1歩 7つの質問と7段階の満足度で総合的に

(7)進行度は3段階、最終的に「腎不全」引き起こす可能性も

(6)抗排尿トラブルの危険因子は年齢だけでなく心疾患や糖尿病なども

(5)前立腺はどんな臓器?働きの1つに排尿コントロール

(4)患者数推測は55歳以上の男性の5人に1人

(3)頻尿で趣味や仕事にも問題が 薬で改善しない場合は手術も

(2)“尿トラブル”は「年のせいだ」と放置せず、泌尿器科を受診

(1)中高年男性を悩ます尿トラブル トイレ1日8回超えると「頻尿」