世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が22日に開いた会見で、出席した教会改革推進本部長の勅使河原秀行氏と福本修也弁護士が、何度か語気を強める場面もあった。

勅使河原氏は、最近の霊感商法などに関する報道などについて「国民をミスリードしている。誠に遺憾」などと主張。「コンプライアンス宣言した09年以降(教団による)霊感商法は1件もないはず」と言葉を強めた。

また、TBS系「報道特集」の金平茂紀氏が「被害の実態を取材した実感と、改革の方向があまりに落差がある」などと切り出し、過度な献金はどう判断するのか、政治との関係などを質問。福本氏が「09年にコンプライアンス宣言が出て、信者が経営する会社における開運商法は一切なくなっている。間違いありません」などと発言したのに対し、金平氏が「ならばなぜ事件が起きたのか」と聞くと、福本氏が「(容疑者の)お母さんが献金されたのは90年代。コンプライアンス宣言のはるか以前の問題」と語気を強め、司会者に「もう(質問を)切ってください」と求める場面もあった。

金平氏はさらに「過去の行いに対する真摯(しんし)な反省の上に立った改革とは全く聞こえなかった。組織防衛の動きにしか見えない。第三者を全く入れてないから」などと主張していた。