3回連続の無投票から16年ぶりに新人3人が激突した岐阜県議選多治見市選挙区(定数2)は無所属で自民推薦の今井瑠々(るる)氏(27)が初当選した。

2021年の衆院選では、立憲民主党から岐阜5区に全国最年少25歳で出馬したが今年1月に離党し、自民転身と県議選出馬を宣言していた。

野党系候補に早々と当確が出る中で吉報を待った今井氏は「みなさまの1票1票の思いを重く受け止めて、1人1人に恩返しができるように頑張っていきたい」とあいさつし、頭を下げた。

多治見市選挙区は3回連続で自民と旧民主党系が1議席ずつ分け合い、無投票が続いていた。今回も無投票が有力視されていたが今井氏の電撃参戦で大混戦となった。選挙期間中も自民鞍替えについて「党は変わっても、私自身は何も変わっていません」と訴えた。自民党の野田聖子前男女共同参画担当相も駆けつけ、根深い自民転身への批判を05年の郵政民営化に反対して離党勧告を受け、翌年復党した自身を引き合いに「追い出された人間が戻って来て、大臣やっている」とフォローするなど、今井氏を後押しした。【大上悟】