日本維新の会の馬場伸幸代表は27日、副代表の鈴木宗男参院議員が検討している5月連休中のロシア訪問について「訪ロの延期を求めていく。全力で説得をしたい」と待ったをかけた。

ウクライナに軍事侵攻しているロシア全土には渡航禁止勧告(レベル3)が出されているが、参院議院運営委員会は26日の理事会で5月3日から7日の日程で鈴木氏のロシア渡航を許可していた。

馬場氏はビザなし交流の再開や、北方領土周辺の漁業再開などの協議を目的とする鈴木氏と話し合いを重ねた上で「レベル3で国民に行くなと言っているにもかかわらず、国会議員が行くことは矛盾している」と延期を要請している。馬場氏は「(鈴木氏から)検討するという答えもいただいているので近日中に最終的な結論が出る」としたが、党内では親ロ派である鈴木氏の訪ロ発言に波紋が広がっている。

【大上悟】