21日に投開票された東京都足立区議選で立憲民主党から出馬し、初当選した和田愛子氏(38)が、昨年5月、偽ブランド品をフリマアプリで販売したとして、3月に警視から商標法違反容疑で書類送検されていたことが24日、関係者への取材で分かった。

東京簡裁は今月9日、同法違反罪で罰金20万円の略式命令を出し、和田氏は既に納付した。足立区議選の告示はその5日後の14日で、足立氏はそのまま出馬した。党側は把握していなかったとみられる。

和田氏は昨年5月、人気ブランド「アニエスベー」の偽バッグ1点を、フリマアプリで販売した疑いがもたれている。8300円で売却し、約2100円の利益を得たとしている。

和田氏は都市銀行に15年勤務後、21年の東京都議選の足立区選挙区に立候補し、次点で落選した。今回の足立区議選では45人の当選者のうち8番目の5115票の票を獲得し、初当選した。2児の母でもある。

和田氏はこの日午前、党側に離党届を提出した。立民東京都連は午後になって緊急の常任幹事会を開き、対応を協議。離党届は受理せず、党倫理規則に基づき、「公職の辞任勧告」の措置とともに「除籍」の処分を決めた。和田氏は進退について明らかにしていない。当選報告などを行い、通常に閲覧できたツイッターはこの日午後、非公開となった。

足立区議会事務局によると、和田氏ら区議選の当選者の任期は、26日から始まる。