長野県中野市で警察官ら4人が死亡した立てこもり事件で、長野県警は26日、同市議会議長の長男の農業、青木政憲容疑者(31)を殺人の疑いで逮捕した。逮捕容疑は、25日午後4時37分ごろ、中野市江部で警察官に対し猟銃のようなものを発砲し、胸部に命中させて殺害した疑い。容疑者は、県公安委員会から猟銃や空気銃など計4丁の所持許可を得ている。猟友会の会員でもあるが、これまで入退会を繰り返しているという。

警察庁や環境省などによると、猟銃を所持するためには「銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)」に基づき、住所地の都道府県公安委員会から「猟銃・空気銃所持許可証」の取得が必要。主な手続きは、銃砲所持許可申請(講習会の受講や考査、技能検定に合格する必要がある。所持に際し、警察による各種調査が行われる)→猟銃・空気銃譲受→猟銃・空気銃確認(所持後、14日以内に管轄警察署に持参し、猟銃の確認を受けなければならない)といった流れになる。所持許可の有効期間は3年で、更新は技能講習や経験者講習を受ける。狩猟をするためには、試験に合格して住所地の都道府県から狩猟免許も取得する必要がある。