日本維新の会は25日、大阪市で開いた常任役員会で、次期衆院選で公明党の現職議員がいる大阪、兵庫の計6小選挙区に、維新の公認候補を擁立する方針を正式に決めた。
前回の衆院選までは維新肝いりの「大阪都構想」への協力を得る代わりに、公明現職がいる大阪の4選挙区(3区、5区、6区、16区)と兵庫の2選挙区(2区、8区)に、維新の公認候補者を擁立しない戦略をとっていたが、次期衆院選では「全面対決」の方針転換にかじを切った。
会合後、取材に応じた馬場伸幸代表は、大阪、兵庫両府県で地元議員らへの聞き取りを行った結果「いずれも『6選挙区において維新の候補者を擁立すべき』という結論が示された。次回は維新の会の候補者を擁立するという結論に達した」と説明。岸田文雄首相が早ければ今秋にも衆院解散に踏み切るとの見方もある中、9月初旬をめどに候補者を決める方針も明かした。
大阪と兵庫では異なる候補者選考を行う。大阪については「厳しい選挙が予想される。一致団結して戦っていける候補を選びたい。いったん全員に土俵に上がっていただき、まずそこで戦っていただく。十分に勝ち抜ける、いちばんいい候補者を選びたい」と、述べた。兵庫は、一般公募を含め協議を経た上で最終的に党本部が指名する従来の決定方法を採るという。
「大阪ではできるだけ民主的な形での候補者選考をしたい。その間の事務的手続きもあり、一定の時間を要することが予想され、ぼちぼち作業に入らないといけない」と述べ、近く選考作業に入る意向を示した。
馬場氏は「多様な選択肢を有権者に提供することからも、全選挙区での候補者擁立を決めた」とし、公明党との協議は「しない」と明言した。一方で「6選挙区は、公明党議員が何度も当選しているところばかりで、けして簡単な選挙にはならない。小選挙区は1人しか当選できず、知名度や活動歴が非常に大きく影響する。気合を入れて、相手の胸を借りるつもりでやらないといけない」とも口にした。
維新では、今年4月の統一地方選で大阪府議会、市議会とも単独過半数を獲得。これを受けて、これまで候補擁立を見送ってきた大阪と兵庫の6選挙区に自前の候補を擁立すべきとする主戦論が、高まっていた。
前回衆院選では、維新が大阪の全19選挙区のうち15選挙区で勝利。残り4選挙区を公明が勝ち、自民党は1議席も獲得できなかった。

