藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)への挑戦権を争う将棋の第82期A級順位戦4回戦、永瀬拓矢九段(31)対豊島将之九段(33)戦が17日午前10時、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手は事前に決まっており、先手豊島、後手永瀬。ともに角道を開けてスタートした。
永瀬は、11日に王座を失冠して以来、初の対局(15日放送のNHK杯を除く)となる。先週京都市で行われた王座戦第4局では終盤、勝ちを逃して両手で頭をかきむしるシーンが動画で配信された。その姿から、棋士がつむぐ盤上不変の人間ドラマと、勝負の世界の過酷さが伝わってきた。あれから6日、切り替えて前に進む。
今期の順位戦は1回戦で菅井竜也八段(31)に敗れたものの、佐藤天彦九段(35)と斎藤慎太郎八段(30)を下して2勝1敗としている。初の名人挑戦に向け、ここから5回戦の広瀬章人八段(36)戦、6回戦の渡辺明九段(39)がヤマ場になりそうだ。
順位戦は、名人を頂点にトップのA級(今期は10人)以下、B級1組(同13人)、B級2組(同28人)
、C級1組(同31人)、C級2組(55人)の5クラスで構成されている。半年に1回開催されるプロ棋士養成機関「奨励会」の三段リーグ上位2人に入り、四段に昇段しできれば、等しく最下級のC2からスタートする。1年1期として各リーグを戦い、成績上位者が1クラス上に昇級する。
名人戦への挑戦権があるのはA級のトップ棋士だけ。最上位者が藤井への挑戦権を得る。その藤井もC級1組で1年足踏みした。ほかのクラスは1年で突破し、2017年(平29)に順位戦に参加して以来、足掛け6年、今年6月に史上最年少で名人戦になっている。
持ち時間は各6時間。昼食休憩、夕食休憩を挟んで17日夜遅くに決着の見込み。

