将棋の渡辺明九段(39)が10日、X(旧ツイッター)を更新。9日に行われた第37期竜王戦1組出場者決定戦で森内俊之九段(53)に敗れ、4連敗を喫したことを反省した。

「昨日の将棋は序盤の細かい認識の甘さが、そのまま敗因になってしまいました」と切り出し「この4連敗が始まる前までは状態はむしろ良いと思っていたので、自分でもよく分からないんですが、2つ、3つと負けが続くと思考がネガティブになって負のスパイラルに陥ってるなあ、というのはあります」と自己分析した。

さらに「残念なのは特に研究をサボってる訳でもなくこの結果なので、単に弱くなってるのも認めざるを得ないことです」とし、「自分に都合よく前向きに考えるなら、ケチャップは出る時はドバドバ出る、か、と5時に目が覚めたのでCL眺めながら、、、」と元サッカー日本代表の本田圭佑氏の名言を引用し、巻き返しを誓った。

渡辺は年度末の3月25日に行われた王位戦挑戦者決定リーグ白組で羽生善治九段(53)に敗れて22勝25敗となり、全棋士中で最多敗となってしまった。棋士の評価の1つに、対局数がある。リーグ戦で競う順位戦の他、各棋戦はトーナメント形式がほとんどで、対局数が稼げないと、最多敗にもたどり着けない。渡辺はXで「年度全体を振り返ると序盤で悪くしてる将棋は少なかった気がしますが、中終盤にミスが出て負けることが多かったです。それがわかっていても改善策が難しいのが悩みなのですが、新年度も色々と考えながら取り組んでいければと思います!」と新年度へ意気込んでいた。