東京都大田区の荻野稔区議は22日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新し、衆院東京15区補選(4月28日投開票)に立候補している無所属の乙武洋匡氏(48)が21日に東京都江東区内で行った街頭演説の会場で、同補選に出馬している別の候補者とみられる男から引き倒される様子の動画を投稿し「選挙の姿か?これが」と怒りをあらわにした。

動画は、21日に乙武氏が豊洲駅周辺で行った街頭演説。補選に出馬しているつばさの党の根本良輔氏が、たすきをつけた姿で、荻野氏を引き倒す内容で、引き倒された荻野氏は背後に倒れ込んでいる。

荻野氏はXで「選挙の姿か?これが」とした上で「本日は午後から東京15区の補欠選挙、乙武ひろただ候補の応援に。小池百合子都知事の応援中に選挙妨害で話題になっている陣営に転ばされました。色々と言いたい事があったとしても、民主主義の根幹である選挙を歪めてよい筈がありません」と投稿。「怒りもありますが残りの期間、しっかりとお訴えをしていきます」ともポストした。

根本氏や同氏の陣営は16日の補選告示の際にも、乙武氏の第一声の演説会場で、乙武氏陣営の選挙カーに自身の選挙カーを接近させたり、乙武氏や小池百合子都知事の演説中に大音響のマイクでやじを飛ばすなどの、妨害活動を行った。日本維新の会などの街頭演説でも同様の行為が確認されており、今回の東京15区補選の選挙活動において、大きな問題となっている。

一方、警視庁は21日夜、JR亀戸駅前での乙武氏の演説会場で、男が乙武氏陣営の関係者とみられる男性を突き飛ばしたとして、暴行容疑で男を現行犯逮捕した。乙武氏の陣営は警視庁に傷害容疑などでの被害届提出を検討している。

荻野氏は22日に「ご心配をおかけしてます!警察への被害届、医者の診察なども対応させて頂きます」とも投稿。被害届提出に言及した。