政治ジャーナリスト田崎史郎氏は22日に放送された日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)にリモート出演した際、21日に自民、公明、日本維新の会の3党の政調会長が2025年度予算案の修正で合意したことをめぐり、元自民党衆院議員の金子恵美氏(46)やジャーナリスト堀潤氏(47)らの意見に、反論する場面があった。
3党は合意文書案で、維新が求める社会保険料改革に関し、医療費総額の年間4兆円の削減目標を「念頭に置く」と記し、維新肝いりの高校授業料無償化に関して、私立高に通う世帯への就学支援金上限額を「26年度から45万7000円に引き上げる」とした。予算案を修正した上で24年度内の早期に成立させるとしており、維新の党内協議がまとまれば3党は正式合意にこぎつける。維新が賛成に回ることで、25年度予算案の成立は確実となる。
金子氏は維新の対応を念頭に「高校授業無償化は親の負担が減る、教育にかける選択肢が増えるというのはとてもいいことという前提で、予算を成立させるために、合意のためにやっているのではないかと見える」と指摘。「この政策に関しても、与党の理念が考え方が伝わってこない。本当に教育にかけるとしたら、保育士さんや看護師さんを育成するための学校に行く方々を無償にするとか、建築現場に人がいないから手に職をつける工業科は無償にするという方が政策性がある。急に降ってわいたように無償化というものが出て、そうすると予算成立のための合意を先に考えた中で、駆け引きをしていると見えているところが、与党としては問題と思う」と、予算成立を前提にした合意ではないかと指摘した。
続けて元乃木坂46の山崎怜奈(27)が、田崎氏に「自民党としては、予算は成立したとしてもその後の国会審議を考えると、過半数の確保を維新だけに頼ると、かなり参院選も含めて危ういですよね?」と問うと、「そりゃ、危ういです」と応じたが、「まずね、先ほどの金子さんのお話で申し上げておくと、予算成立を最優先させるのは、あったり前のことです」と金子氏の主張に反論した。
反論された金子氏が「それは与党としてはそうなんだけど、国民のみなさんからすると…」と述べると、田崎氏は「だから予算を成立させるため、さまざまな努力を重ねている。予算の中にはさまざまな面で、国民に行き渡るものも入っている。それを二の次にするわけには、与党としてはできないと思います」と述べた。
ここで、金子氏とともにゲスト出演した堀氏が、「年収103万円の壁」の178万円への引き上げを求め続ける国民民主党の主張に触れ「国民民主党の言い分としては、(引き上げに伴い)赤字国債が出たとしても、手取りが増えて成長のエンジンになったら、将来的な経済成長でまた返ってくる。その中長期ビジョンをやりましょうと言っても、なかなか(与党に)想定がない。中長期的なこの国の成長戦略をもっと数字で見みせてよというのがあると思うんですが」と主張。田崎氏は堀氏の意見に対し「そういう意見を言われる方はいますが、財政赤字をどんどんふくらませていいのかという批判もある。財政ポピュリズムに陥ってはいけないという議論もあるわけです。堀さんの意見は意見ですが、政府与党としては、その考え方は取らないということです」と主張した。

