藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)が同学年の伊藤匠叡王(22)の挑戦を受ける、将棋の第73期王座戦5番勝負第2局が18日、神戸市「ホテルオークラ神戸」で行われ、後手の伊藤が藤井を下し、シリーズ対戦成績を1勝1敗のタイにした。藤井は3連覇、伊藤は王座初奪取を目指す。第3局は30日、名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われる。

伊藤が6手目に端歩を突き、意表をつく作戦を見せた。戦型は角換わり。午前中は両者の研究範囲だったのか、ハイペースで進んだが、午後は一転し、長考合戦に。互いの深い研究がぶつかり合う超ハイレベルの攻防戦。リードをじょじょに広げた藤井だったが、最終盤に逆転負けした。

終局後、藤井は「かなり激しい展開になった」と振り返り、「2二銀と引かれる手が見えてなかった。形勢自体は指せているかなと思ったが、具体的な寄せの構想が立たないまま指し進めてしまった。そのあたりから崩れてしまったのかな」と悔やんだ。

昨年4~6月に行われた叡王戦で伊藤に敗れ、初めてタイトルを失い、8冠から陥落した。一時、「不調説」もあったが、その後も保持するタイトルをすべて防衛。王将4連覇、名人3連覇、王位戦では6連覇を達成し、通算タイトル獲得数は31期となり、23歳1カ月にして歴代4位の渡辺明九段と並んだ。

約1年3カ月ぶりの同学年ライバル対決。第3局に向け「残り時間が少なくなってから指し手の精度がかなり急激に落ちてしまったので反省して、つぎの対局に臨みたい」と気持ちを切り替えた。