将棋の名人獲得経験者で、「ひふみん」の愛称で親しまれていた加藤一二三(かとう・ひふみ)さんが22日午前3時15分、都内の病院で、肺炎のため亡くなった。86歳だった。

「神武以来の天才」と呼ばれ77歳まで現役最高齢棋士として活躍した加藤九段の訃報を受け、中原誠16世名人、谷川浩司17世名人、羽生善治九段らが日本将棋連盟を通じ、コメントし、追悼した。

中原誠16世名人

「加藤一二三さんの悲報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。加藤さんとは、名人戦はじめ各タイトル戦で随分と戦いました。第40期名人戦では7番勝負が10番勝負となり、私が敗れて、残念で忘れられないシリーズとなりました」

谷川浩司17世名人

「第41期名人戦をはじめ、45局、公式戦で対局する機会がありました。ベテランの域に達しても、自分の子供や孫のような年代の後輩棋士相手に闘志満々で戦う姿は、まさに棋士のかがみでした。現役生活63年は誰にも破られない記録でしょう。謹んでお悔やみ申し上げます」

羽生善治九段

「加藤一二三先生は生涯をかけて将棋に打ち込まれていた偉大な棋士でした。現役生活63年は空前絶後の大記録でありましたし、気力と情熱を失わずに盤上と格闘する姿にいつも敬意を感じていました。心より平安をお祈り致します」

日本将棋連盟・清水市代会長

「ご逝去の報に接し、日本将棋連盟を代表して、謹んで哀悼の意を表します。加藤九段は、中学生で棋士になられて以来、長きにわたり将棋界を牽引され、数々の輝かしいご功績を残されました。将棋に向き合うひたむきなお姿と、将棋の魅力を広く伝え続けてこられたことは、多くの皆さまの心に深く刻まれております。ここに生前のご功績に敬意を表するとともに、安らかなご永眠をお祈り申し上げます」