5連覇を目指す藤井聡太王将(23)が永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける、将棋のALSOK杯第75期王将戦7番勝負第5局が8日からの2日制で、栃木県大田原市「ホテル花月」で行われる。対局前日の7日、両対局者は現地入り。対局場の検分を行った後、同市内にある「大田原市ピアートホール」で開催された前夜祭に出席した。

藤井は「ここまで苦しい状況スコア的には厳しい状況ですが、少しでも長く続けられるように目の前の1局に集中して指したい」と決意を表明した。

2日制7番勝負で初めて1勝3敗のかど番で、第5局を迎える。かけ持ちで増田康宏八段(28)の挑戦を受ける棋王戦5番勝負第3局(1日、新潟市「新潟グランドホテル」)も落とし、こちらも1勝2敗で「ダブルかど番」。王将戦とともにもう負けられない。棋士生活10年目でかつてないほどの「土俵際」だが、過去のタイトル戦5戦5勝と相性のいい栃木県で、まずは1つ返せるか。

将棋界のタイトル戦7番勝負で3連敗4連勝は過去2回。2008年(平20)の竜王戦で渡辺明竜王が羽生善治名人、09年王位戦で深浦康市王位が木村一基八段(肩書、段位は当時)を相手にやっている。1勝3敗で第5局を迎えてからの逆転3連勝は、王将戦では66年第15期の大山康晴(相手は山田道美)、82年第31期の大山(同中原誠、ともに大山が防衛)、90年第39期の米長邦雄(同南芳一王将=当時=から奪取)と3回ある。ほかには、92年第50期名人戦の中原(同高橋道雄)が逆転防衛している。藤井が今回は挑戦する。