伊藤匠叡王(王座=23)への挑戦権を争う将棋の第11期叡王戦挑戦者決定戦、永瀬拓矢九段(33)対斎藤慎太郎八段(32)戦が12日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒は歩が3枚出て、永瀬が先手、斎藤が後手と決まった。
先手の永瀬は2018年度の第4期叡王を獲得している。前期は本戦トーナメントでベスト4に入り、今期は段位別予選をシードされた。本戦1回戦で村山慈明八段(41)、準々決勝で山本博志五段(29)を下し、準決勝では全冠復帰を目指していた藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)に快勝した。
本年度は名人戦、王位戦、王将戦に続き、4回目のタイトル挑戦を目指す。現在、藤井王将に挑戦している王将戦7番勝負第5局(8、9日、栃木県大田原市「ホテル花月」)で逆転負けしたばかり。2勝3敗となり、第6局(18、19日、名古屋市「名古屋対局場」)に臨む。名人戦挑戦権を争い、トップ棋士10人総当たりで行うA級順位戦ではプレーオフの末、糸谷哲郎八段(37)に敗れている。気を取り直して、こちらに集中する。
後手の斎藤は2年連続2回目の挑戦権各各を狙っている。前期は伊藤と最終第5局までもつれる熱戦を演じていたが、惜しくも2勝3敗で敗退した。今期は本戦1回戦では6年前の棋王戦挑戦者でもある本田奎六段(28)、準々決勝では21年新人王戦で伊藤に敗れて準優勝の古賀悠聖六段(25)と若手実力者を撃破。準決勝では名人を3期獲得している佐藤天彦九段(38)を倒して勝ち上がってきた。斎藤は21、22年と名人戦に連続して挑戦したこともある。今回は叡王でそれを目指す。
持ち時間は各3時間。昼食休憩を挟んで、12日夕方には決着の見込み。

