高市早苗首相は16日の参院予算委員会で、東京高裁に解散命令(最高裁に特別抗告)を受けた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の内部文書に、自身の名前が32回登場することに関連し、文書全体について分析する考えはないことを明らかにした。

立憲民主党の蓮舫参院議員の質問に答えた。

蓮舫氏は、「TM報告書」と呼ばれる教団の内部文書について、高市首相が衆院選公示前のテレビ党首討論に出演した際、「出処不明」「明らかに誤り」などと指摘したことに触れ「その認識は変わっていませんか」とただした。

高市首相は「私の名前が30何回出てくると指摘をいただき、私もその文書を見ていたが、そこで(自身の名前が)登場する部分は、(2021年)総裁選に出馬した候補者の名前が全部書かれているところや結果、日本政界の事実関係が説明されていた中で出てきた。なおかつ、神奈川県と選挙区も間違えていた。それがどういう文書か分からないので、『出所不明で、不正確』と申し上げたまでです」と応じた。

蓮舫氏は、報告書の中に誤った記述がある一方で「事実も含まれている」と指摘。高市首相は、韓国語で書かれた膨大なページ数の報告書について「自分の名前が出てくるところをだけ、訳していただいた」と明かし、「韓国の文書になると、政府の業務として当該資料を分析することは考えていない」と述べた。

「選挙公示前の党首討論で、(野党議員に)ギリギリと聴かれ、当時そういう報道がされていたので、自分の名前が書いてある部分を訳してもらった。(全体を)分析することは考えていない」と繰り返した。

蓮舫氏は、文書の中には自民党議員に関する記載もあり、当該議員が事実関係を認めているとして「(自民党総裁として)そこはいいんですか」と、迫ったが、高市首相は、党が2022年に所属議員に対して行った教団との過去の関係に関する調査の内容について、繰り返し言及。「党として新たに調査することは考えていない。新たに接点が判明した場合、速やかに報告、説明をしていただきたい。未来にわたり当該団体とは関係を持たないことを徹底している」と強調。「この機会にあらためて、自民党は2度と関係を持たないと明言をしてほしい」と見解を求められたが、高市首相は「新たな接点が判明した場合、その都度説明し、今後は関係を持たないことを徹底する方針は現在も同じだ」とだけ応じた。