サンシャイン水族館(東京・池袋)はこのほど、静岡・駿河湾沖の深海生物採集で底引き網に入ったメンダコ(複数個体)の展示を開始した。5月10日まで開催中している、深海生物の謎をひもとくイベント「ゾクゾク深海生物2026 これまでの歩み」の中で出会える。
メンダコは相模湾から東シナ海の深海に生息域とするタコの仲間。20センチほどの大きさでUFOのような円盤型の形をしており、プルプルと柔軟な体、パタパタと動く耳のように見えるヒレやスカートのようにも見える腕と腕の間の鰭膜(きまく)が特徴だ。
タコといえば2列並びの吸盤で、イカ同様に墨を吐くが、メンダコは吸盤が1列並びで、墨袋を持っておらず、墨を吐くことはできない。別名「深海のアイドル」とと呼ばれるほど人気は高いが、生態の多くはまだはっきりと分かっていない、謎の生物でもある。
同館のスタッフは、「メンダコは体がもろく、網にかかると傷ついてしまったり、深海から引き上げられた影響で瀕死(ひんし)になってしまうこともあります。移動中に傷がつかないよう船上でケアをし、池袋まで大切に管理、輸送を行いました。なかなか採集できない深海生物を飼育することで、生きているからこそ見られる行動や、新たな発見があります。今回の飼育でも、その生態を深く知る手がかりを探っていこうと思います」と話していた。

