こんにちは。昨日、アメリカ競馬を語る上で中心的存在である、ウェイン・ルーカス師が他界されたとの報道がありました。ご冥福をお祈りするとともに、ルーカス師がどれほどの方だったのかをお伝えしたいです。
ルーカス師はアメリカ最高峰のレース、ケンタッキーダービーやブリーダーズクラシックに例年出走馬を輩出し、数多くの名馬を管理し、いくつもの記録を作った唯一無二の存在でした。
近年の米国競馬では、有名調教師と言えばボブ・バファート師の名前が挙がりますが、バファート師はルーカス師に憧れとライバル意識を持ち、ルーカス師に負けないと言う気持ちがあったからこそ、今のバファート師が居るのではないかと思います。
また、ルーカス師が馬だけでなく人も育てたことは、どの記録よりも価値があると思います。その中でも代表的な人は、現在のアメリカ競馬の中心にいるトッド・プレチャー師とケニー・マクピーク師です。偉大な2人の調教師たちに対して何でも言える存在はルーカス師しかいなかったと思います。2人を“イジる”ような形でメディアに笑いを提供し、そのことでより一層競馬が盛り上がるようにしていた事の功績は計り知れないです。
去年のプリークネスS(シーズザグレイ)での勝利は、ルーカス師のまだまだ現役という意地を感じるレースでした。ルーカス師は89歳でその人生を終えましたが、日本の調教師の70歳という定年は、何だか早過ぎる感じがしてなりません。やはり、スーパー調教師たちは、何歳になってもスーパー調教師なのでできるだけ活躍を長く見たいと感じますし、何かのきっかけで変更があればと思います。
(ホースレースコーディネーター)



