☆アルトゥーム（月曜京都11R・シンザン記念7着）

出遅れてダッシュがつかず、ポジション取りがうまくいかなかった。馬群にもまれるのも初めてで、直線では進路を探すロスも。キャリア2戦目で経験不足を露呈した形だが、直線外へ出してからジリジリと差を詰め、勝ったノーブルロジャーとは0秒6差。軟らかい馬場で走りにくそうな感じもあり、この結果は度外視していい。速い流れ（前半1000メートル58秒4）を経験できたことは今後につながる。小柄だがいいバネをしており将来性は高い。距離は1400～1600メートルが合う。

☆ニシノティアモ（日曜中山11R・フェアリーS5着）

中山1600メートルの大外枠（8枠14番）がこたえた。前半は無理せず後方に控え、いい感じでは走っていたが、3～4コーナーで馬群の外を回される不利。直線もよく差を詰めているが、あれだけロスがあると挽回は厳しい。真ん中より内めの枠だったら、もっと上位に来られたかもしれない。430キロ台と小柄で非力な印象だが、センスがあり競馬も上手。暖かくなってパワーアップすれば、重賞でも勝ち負けになる。成長を待ちたい。

☆アラタ（土曜中山11R・中山金杯13着）

1コーナーで受けた不利がすべてだ。中団の内で流れに乗りかけた時、外の馬が急に切れ込んできてポジションを下げざるを得なかった。横山和騎手が立ち上がるほどで、あれでは競馬にならない。それでも4角手前から徐々に進出し、直線は内を突いて上がり33秒9。前の壁をスムーズに抜けてこられたら、掲示板（5着以内）に届いていただろう。オールカマー以来3カ月半ぶりでも仕上がりは良かっただけに、前半のアクシデントが痛かった。7歳だが馬は元気で巻き返しはある。