熊 先週の土曜日は中秋の名月。

いまにし亭(以下い) 昔からこの時節は月を愛(め)でる習慣があった。満月が中秋の名月だが、その前後の月にも名がついている。前夜が小望月、次の夜が十六夜(いざよい)、以後、立待月、居待月、臥待月、更待月と続く。

熊 意味は?

い 中秋の名月から日を追って月の出が遅くなる。それぞれの意味を説明する紙幅はないから、今日の立待月を。読んで字のごとく、立って待つ。日が沈んでから、「月はいつ出てくるんだろう」と、背伸びをした、かどうかは知らないが、立って月の出を待っている様子だ。

熊 へえ、なんだか競馬観戦と似ているな。ほら、4コーナーを回って来る馬をゴール前で待っているだろ?

い となると、ここは追い込み馬の方が「立ち待ち」には合っていそうだな。 

熊 買った馬がいつ追い込んでくるか、今か今かと待っている気分。

い 8Rのプレシアンスを狙おう。前走も出遅れて後ろからの競馬になったが、直線で強烈な追い込みを見せ、タイム差なしの2着まで押し上げた。今度こそ。3連複(2)-(1)(3)(5)(6)(9)(12)。

【今西和弘】