「言うことないです」と町田騎手。2開催前の6月16日、900メートルの新馬戦を4馬身差で制したシナノスマイル(牝2、鈴木義、父ディスクリートキャット)の走りを高く評価していた。

「能力試験で差すようなレースができたから、スタートが出なくてもそういうレースができるという強みがあった。でも好スタートで持ったまま4コーナーを回れた。(直線は)自信を持って追いました」。結果的には逃げ切りだが、4角で迫ってきたテンバイパーを最後に突き放した瞬発力はかなりのもので、55秒2の時計以上にインパクトのある内容だった。「女の子らしからぬ、ドンとしたところがあって、砂を初めてかぶせた時もまったくひるまなかった」。すでに大物感もありそうな話だった。

「外見とか、長いところという感じではないので、できれば短いところでいいレースがあれば。でも1回使ってみてもいいかな」。2戦目に選ばれたのは今日29日の川崎4Rシャイニングヒーロー賞。1500メートルでどういうレースになるのか。4代母カーニバル2はホーリックスの半妹という母系。この距離にも対応できれば一気に選択肢が広がりそうだ。【牛山基康】