10日に行われたロジータ記念トライアルのサルビアCを8馬身差で圧勝した浦和のマテリアルガール(牝3、小久保)。2番手から2周目の3コーナーで先頭に立ち、直線は2着のメイドイットマムを引き離す一方だった。騎乗した山崎騎手は「スピードもあって、折り合いもつく。しまいもしっかり走っていた。番手で競馬できたのも収穫。今のところ未来は明るい」と絶賛。来月8日の本番に向け、手応えを感じていた。

3走前から2000メートルに転向。そこから別馬のような快勝を繰り返す。小久保師に聞くと「1200メートルで確信した。短距離馬ではないんだろうなと」。中央から移籍して4戦目、状態がよくなったところで挑んだ5走前の優駿スプリントが10着に終わり、それまでの結果も含めて「違和感しかなかった。絶対に走る子なのに…。だから答えが違うんだよね。人の先入観ほどあてにならないものはないね」。サウスヴィグラスの肌にコパノリッキーという血統が生んだ先入観が邪魔をしていたという。4走前の浦和1400メートルでの勝ち方を見て「延びたらもっと伸びる」となり、2100メートルのロジータ記念に向かう路線に変更。一気に主役候補に躍り出た。【牛山基康】