カタールでの笹川騎手の騎乗を取材後はサウジアラビアに移動した。結果的に地方競馬からの参戦は人馬ともになかったが、ミックファイアがサウジCの招待を待ち、イグナイターがリヤドダートスプリントに出走していれば笹川騎手が騎乗予定だった。それが実現した場合に備えた日程を組んでいたため。昨年の全日本2歳優駿を圧勝したフォーエバーヤングのサウジダービー制覇などをキングアブドゥルアジーズ競馬場で目の当たりにできた。

リヤドダートスプリントはリメイクが制覇。昨年は強力な米国勢を相手に3着に敗れたが、その昨年より約1秒6も時計を短縮しての勝利。勝ち時計の比較でも0秒6ほど速かった。昨年は秋にコリアスプリントを圧勝。続くJBCスプリントはイグナイターの2着に敗れたが、日本のダート短距離路線のレベルアップを示す結果といえそうだ。

短距離といえば1351ターフスプリントを制した英国のアナフは一昨年のコリアスプリント7着。オールウエザーの方がいいのかと思っていたが、昨年から芝で好走を続け、今回が重賞2勝目。ダートの韓国では結果が出なかったが、遠征経験は糧になっていたのかもしれない。【牛山基康】