デビュー18年目の安藤洋一騎手(36=藤田)がネオトキオ(牡6、荒山)とともにJRAの根岸S(G3、ダート1400メートル、2月1日=東京)に挑む。今回が中央初騎乗だが「僕は特別な感情はないですね。やることをやるだけ。どこに行ってもやることは一緒なので」。それでも「みんなにすごく言われるので“ここまで来た感”は多少あります。下の方にいたジョッキーなので。こういうチャンスは最近になってですからね」。
北海道で期間限定騎乗を行った6年目の14年に年間14勝を挙げ初の2桁。12年目の20年までそれを超えられずにいたが、21年に32勝を挙げ、通算100勝も突破。そこからさらに上を目指す努力が始まった。「月イチぐらいで小林に行ってます」。きっかけは「結婚した当時で30勝ぐらいするようにはなっていたんですけど、突き抜けるには荒山厩舎の力が必要だと思って小林に。『何か攻め馬に乗せてください』と言って乗せてもらったのがリンゾウチャネルだったんです」。22年勝島王冠。12番人気の同馬で2着に食い込んだ。同年は32勝だったが、23年は51勝。24年はキャリアハイの67勝を挙げた。昨年は57勝のうち荒山厩舎だけで16勝。終わってみれば同厩舎の騎手別勝利数は笹川騎手と並ぶ1位タイだった。
東京競馬場には行ったことがないという。父の光彰元騎手の応援にも行っていないのは意外だった。その父から必ず言われるという言葉が「頑張れ、やるしかない」。騎乗に関して細かい話はされず、それだけが返ってくるという。「本当にそうだなと思います」。名手の2世のハングリー精神は父譲りか。「気持ちの強さは大事だと思う。馬にも伝わると思うので」。根岸Sの当日はエキストラ騎乗も3鞍。苦労人がついにここまで来た。【牛山基康】




