石川県では今月6日の大雨で多くの被害がありました。珠洲ホースパークでも放牧地の半分ぐらいが水浸しになり、今も液状化現象で地面がぬかるみやすくなっています。周辺では道路が通行止めになりましたが、幸いにも生活に大きな支障は出ませんでした。“ギリギリセーフ”といったところです。

液状化した放牧地(角居氏提供)
液状化した放牧地(角居氏提供)

一方で、金沢競馬場が浸水で深刻な状況にあることは、ご存じの方も多いと思います。河北潟という湖を干拓した低い土地にあるため、水の逃げ場がないという要因もあったようです。現地で状況を見たわけではありませんが、厩舎施設だけでなく馬場への被害も大きかったですし、競走馬には感染症の問題も出てきます。厩舎から避難する際に、馬が暴れて亡くなる事故もあったと聞きました。

私にとっては故郷にある競馬場ですが、地元にいた時は実家から遠かったこともあり、まったく無縁の生活を送っていました。もともと金沢市は文化や芸術に重きを置いた街づくりをしていますし、県民性からもギャンブルとは距離感があったと思います。売上も全国の地方競馬場の中では下から数えた方が早いです。

それでも、JRAの新潟競馬場を別にすれば、富山、石川、福井の北陸3県で唯一の競馬場です。私自身も15年にイベント「サンクスホースデイズ」を開催することができ「またやりましょう」というお話も頂いていました。近年は売上が少しずつアップしている状況でしたし、なんとか存続させたいところです。毎年開催される経営評価委員会のメンバーにも入れていただいていますので、同じ馬に携わる人間として、再起のために何が必要なのかを一緒に考え、お手伝いしていけたらと思っています。(月1回、月末に掲載)

■珠洲ホースパーク、復旧へ前進

珠洲ホースパークでは、昨年1月の震災から1年半以上が過ぎてようやく復旧が進みつつある。角居氏は「おかげさまで事務所の瓦の修理が終わり、これから外壁や溝の工事に入ったところです」と説明。並行して放牧地の増設や新厩舎の建設にも着手していく。