来月7日(日本時間8日)に近づいたG1ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ、ダート2000メートル)は今月9日に行われた3つの最終ステップを終え、フルゲート20頭の枠がほぼ埋まってきました。

この中にはUAEダービー優勝から米国入りしたクラウンプライド(牡3、父リーチザクラウン、新谷)も含まれ、日本でも3年ぶりにダービーの馬券が買える可能性が高くなっています。

今年は現役調教師で最多の6勝を誇り、毎年のように3冠戦線をリードしてきたB・バファート厩舎の馬の姿がありません。

昨年のケンタッキーダービーでの不祥事(1位入線した管理馬メディーナスピリットから禁止薬物が検出され、今年2月に失格確定)によって同レースへの門戸が閉ざされたバファート厩舎の管理馬は、他の厩舎に籍を移すことによってダービー出走を目指しています。

その中で注目を集めているのが西地区のG1サンタアニタダービー(ダート1800メートル)を勝ったタイバ(牡3、父ガンランナー)と、2着したメシエ(牡3、父エンパイアメーカー)です。優勝したタイバはケンタッキーダービー出走を確定させる100ポイントを獲得。2着のメシエも40ポイントを加えて20頭枠に滑り込みました。

2頭はともに4月にバファート厩舎からT・ヤクティーン厩舎に移籍した馬。なじみのないヤクティーン師はバファート厩舎などで修業したのち、04年に独立した中堅調教師です。

ケンタッキーダービーの舞台となるチャーチルダウンズ競馬場を配下に置くチャーチルダウンズ社は、あらかじめ「バファート師が調教助手に管理馬を委ねてダービー出走を試みた場合はこれを認めず」とくぎを刺していましたが、この2頭については転厩によって師との縁は切れたと判断されたようです。

新天地に移ったタイバとメシエのレースぶりが注目されます。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)