名コンビだ! 5番人気のヴァルツァーシャル(牡7、高木)が重賞2勝目を挙げた。

斎藤新騎手(25)に導かれ、中団から差し切りV。同じコンビで勝った24年マーチS以来の重賞制覇となった。骨折を乗り越えた7歳馬が、ハンデ58・5キロを克服する強さを見せた。

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さすがは理解し合う名コンビだ。ヴァルツァーシャルと斎藤騎手が雨の仁川で咲き誇った。中団からじっくり組み立て、自信たっぷりにチャンスを待つ。

鞍上は「想定していたよりもいいポジションが取れました」と好感触のまま直線へ。愛馬は勝負どころで“待ってました”とばかりに素早くステッキに反応。「リズム良く運べれば、必ずいい脚を使ってくれると信じていたので、ヴァルツァーシャルを信じて動かしただけです」と計算通りに突き抜けた。

24年マーチSで喜びを分かち合った人馬だが、ここまでは決して順風満帆ではなかった。ヴァルツァーシャルは初タイトル獲得後に左第3中手骨を骨折。実戦復帰まで1年4カ月を要する大けがだった。

「けがが長くて、引退の話も出るぐらいでした。それでも乗り越えて戻ってきてくれて。こうしてまた乗せてもらえて、すごくうれしく思います」

久しぶりに騎乗した2走前の平安Sは2着に敗れ、前走エルムSは5着。「信じきれない乗り方をしてしまいました」と悔やみきれなかっただけに、今回の一戦には力が入った。「僕はこの馬にずっと競馬を教えてもらっている立場だと思うので、感謝しかないです」と結果で恩返しした。

奮闘を続ける25歳は、これが7度目のJRA重賞制覇。なかでも、2勝をともにするヴァルツァーシャルは特別だ。「先生(高木師)も『新とは相性がいい』って、コメントでいつも言ってくれているので」と勝利後は笑顔が絶えなかった。【原田竣矢】

◆ヴァルツァーシャル ▽父 マクフィ▽母 バイカターキン(エンパイアメーカー)▽牡7▽馬主 ウエスト.フォレスト.ステイブル(株)▽調教師 高木登(美浦)▽生産者 梅田牧場(北海道浦河町)▽戦績 28戦7勝▽総獲得賞金 2億2216万6000円▽主な勝ち鞍 24年マーチS(G3)▽馬名の由来 円舞曲の響き(独)