香港のチャクイウ・ホー騎手(32)が初めてJRAの短期免許を取得し、日本競馬に初参戦する。G1・6勝を挙げるゴールデンシックスティの主戦を務め、昨年4月のクイーンエリザベス2世Cではラヴズオンリーユーを勝利に導いた名手。この日、栗東トレセンを初訪問し、日本の印象を笑顔で話した。

「関係者の方々に感謝しています。日本には世界で活躍する馬がたくさんいます。競馬ファンも世界一ですよね。G1の歓声をテレビで見たことがありますが、すごかったです」

香港でも毎日、納豆を食べるほどの日本好き。子どもの頃から何度も来日しており、JRAで騎乗することを熱望していた。

「日本に(短期免許で)来ることはすごく難しいですからね。以前からずっと来たいと思っていたので、このチャンスをしっかりつかみたいです」

アイビスSDではアヌラーダプラに騎乗する。日本では新潟にしかない直線コースが舞台となるが「香港にも5ハロン戦の直線競馬がありますし、イギリスでも直線競馬を経験していますので」と自信をのぞかせる。世界トップレベルの手綱さばきを惜しみなく披露してくれそうだ。【藤本真育】