上村厩舎の2歳戦からダービーまでの期間の重賞勝利は、現6歳世代のベラジオオペラ(スプリングS)、4歳世代のアルマヴェローチェ(阪神JF)&ヤンキーバローズ(ファルコンS)と隔年で出ている。今年の2歳世代も期待大だ。
ダイワダッチェスの24(牡、父キズナ)は昨年のセレクトセールで1億9000万円(税抜き)の高額馬。「馬体を見てもクラシック路線を狙っていきたい1頭。セリの時から良かった」と上村師も一目ぼれの逸材だ。入厩後も「乗った感触も背中もいい。距離ももちそうでクラシックを狙えるポテンシャルを持っている」と能力を再認識する。
エフフォーリア産駒のノヴァヴェローチェ(牡、母チャイマックス)は「走ってきそうな雰囲気がある。今のところ順調」と話す。夏の北海道デビューも視野に入る。ブレイクアウェイ(牡、父キズナ、母ザウェイアイアム)は「もうちょっと乗り込んでからだが、ポテンシャルはありそう」とこちらも好素材。
エスティロタレントーソの24(牡、父キズナ)は「まだ子供っぽいけど、良くなってくれば面白い」と軌道に乗れば一気に上昇してきそうだ。
プライストトゥパーフェクションの24(牡、父コントレイル、馬名予定サトノガウディ)は里見治オーナー所有、ノーザンファームの生産馬でミックスセールの出身。「面白いと思いますよ」。
エイダンバローズ(牡、父ロードカナロア、母ターフウォー)は適性が未知数。「いい馬だし、順調に進んでいるけど、クラシックとなると距離がどうか。お母さんもきょうだいも短いところですからね。それでカナロアだから、(適距離が)どこまで延びるかなというところです。順調にはきています」。
ブランネージュの24(牡、父キズナ、馬名予定ビンドゥング)は母がフローラS2着。「いい馬ですけど、ちょっとテンションが高いんですよね。それがどう出るか。何か女の子みたいなところがある。いいモノを持ってそうですけど、(カギは)気性的な面だと思います」。
ワンダーガドットの24(牡、父ロードカナロア)は母がカナダの年度代表馬という血統。「いいです。いいと思います。馬体のバランスがいいし、牧場で受ける雰囲気だけですが、良くなってきそうなのかなという雰囲気があります。中距離ぐらいになるかな。ガチガチの短距離という感じはしません」。
サンヴァンサンの24(牡、父クリソベリル)はベラジオレーシングの所有馬。「ダートですね。ダートということで、セレクトで買ってもらいました。まずまず状態よくきていますし、馬体もバランスもいい馬です」。
サルトヴェローチェ(牡、父マインドユアビスケッツ、母スピードリッパー)は「3月末に母チャイマックスと一緒に、うちのトップバッターで入ってきます。面白そうです。マインドユアビスケッツですが、芝の中距離ぐらいをイメージしています」。
ミニーアイルの24(牡、マテラスカイ)はフィリーズR4着デアヴェローチェの全弟。「お姉ちゃんと違って、大きいです。この馬は短距離ダートだと思う。これから良くなってきそうな雰囲気はあります」。
牝馬も好素材がそろっている。イカットの24(牝、父エピファネイア)は「母系はお母さんから携わっている血だし、(兄の)サトノセプターも本当に能力がある馬。父がエピファネイアに変わってどう出るか。楽しみな1頭です。(気性は)今のところはそこまでですが、厩舎に入ってからがどうかですよね。血統的にも期待している1頭です」と力強い。
ラマンサニステルの24(牝、父キタサンブラック)は母がウルグアイのG1馬。「いい馬。楽しみです。キタサンブラックらしい軽さもあるし、背中もいい感じで柔らかい。いい種馬につけている繁殖だし、そろそろ出てほしいですね」。
ヴィルマリー(牝、父キタサンブラック、母レキシールー)は半兄がダノンスコーピオン、半姉が阪神JF、桜花賞で2着のギャラボーグという血統。「血統的に期待したいところですが、これからどういう成長曲線を描いてくるか。少しゆっくり。線が細いです。ただ、血統はすごくいいし、こういう形でも走ったりすることもありますからね。これからの伸びしろに期待しています」。
ルバドゥクール(牝、父モーリス、母ゴージャスランチ)は「動きが軽そうだし、面白いと思います。適性は中距離の芝かなと思っているけど、このお父さんだから短くなるかもしれません。見た感じでは中距離です」。
エンジョイ(牝、父ロードカナロア、母ブリッツフィナーレ)はキセキの半妹。「血統的にも期待を持たれる馬。順調にはきていますが、馴致の段階は少し遅れています。成長を促しつつ、これからどこまで良くなるかでしょう」。
イグニスノビリス(牝、父マインドユアビスケッツ、母ノットオーソリティ)は「順調にきています。マインドユアビスケッツなので芝かダートかと言われればダート寄りの傾向かもしれませんが」。
ラグーナロサ(牝、父フランケル、母ルジール)は母がフランスのG1オペラ賞などを勝った活躍馬。「面白いと思います。フランケルがどう出るかでしょう。今のところは走りにくいとか気性的な部分で、そういう面はありません。動かしてもいい感じ。期待の血統でしょうし、いい馬に育てていきたいと思います。育成は順調に進んでいますよ」。
【明神理浩】




