ヴェラアズール(牡5、渡辺)がG1初挑戦初制覇を果たした。鞍上はライアン・ムーアで勝ちタイムは2分23秒7。エイシンフラッシュ産駒のG1初制覇、管理する渡辺薫彦調教師(47)もG1初制覇となった。ゴール前は激しい追い比べの末、2着はシャフリヤール。3着にはヴェルトライゼンデが入った。

スペイン語で「青い帆」を意味するヴェラアズールが馬群を突き破って伸びてきた。ユニコーンライオンがスローで逃げ、馬群は一団のまま直線へ。わずかなスペースから進路を確保すると、最後は先に抜け出していたヴェルトライゼンデとシャフリヤールの真ん中を豪快に割って突き抜けた。これぞ、世界のライアン・ムーアという手綱さばき。

初コンビで大仕事を果たした鞍上は「サンキューベリーマッチ。ペースがスローで前が塞がってしまったけど、上手に縫って伸びてくれました。とにかく直線で混んでいて、行き場を失う場面があったけど、よく走ってくれました」と冷静にレースを振り返り、インタビューを終えると、冷静な男が最後は会心の笑みを浮かべた。

エリザベス女王杯から中1週で挑んだ3冠牝馬デアリングタクトが4着に入り、天皇賞・秋3着から挑んだ3歳馬ダノンベルーガは5着だった。外国調教馬はグランドグローリーの6着が最高だった。

馬連(6)(15)940円、馬単(6)(15)1920円、3連複(3)(6)(15)2360円、3連単(6)(15)(3)9850円。

(注=成績、払戻金などは、必ず主催者発表のものと照合してください)