サンタアニタダービー(G1、ダート1800メートル、4月8日=サンタアニタパーク)で大井所属のマンダリンヒーロー(牡3、藤田)に騎乗することが決まった木村和士騎手(23)が日刊スポーツの取材に応じ、意気込みを語った。

カナダのウッドバイン競馬場で2年連続リーディングジョッキーに輝き、今シーズンオフは名手が集結する米国西海岸サンタアニタ競馬場を拠点にしている同騎手。これまでにG1フランクE・キルローマイルを制するなど10勝を挙げ、米国を代表する調教師の管理馬やオーナーの所有馬に騎乗し、存在感を見せている。ケンタッキーダービーの大事な前哨戦で選んだパートナーについてもすでに研究済み。日本生まれの若武者は「マンダリンヒーローのこれまでのレースはすべてチェックさせてもらいました。このレースで結果を残して、この馬の次につながるように精いっぱい頑張らせていただきます」と力強く意気込みを語った。

「デイリーレーシングフォーム」電子版によると、今年のサンタアニタダービーは現時点で6頭が出走予定。マンダリンヒーローの他にプラクティカルムーヴなどG2サンフェリペSの上位3頭、未勝利勝ち直後の馬が1頭、未勝利馬1頭が出走を予定している。この6頭以外で出走の可能性を残しているのは、昨年のBCジュベナイル3着の実力馬ナショナルトレジャーで、参戦してくれば強敵になりそうだ。

ケンタッキーダービーへ向けたポイント獲得へ、大井から世界に羽ばたくマンダリンヒーローと木村和士の「日本コンビ」に声援を送りたい。