サウジC(G1、ダート1800メートル)が24日、キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われる。

JRA賞最優秀ダートホースのレモンポップ(牡6、田中博)はレース前日の調整を無事に終えた。普段どおり入念に運動を行った後、キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートコースを力強いキャンター。ゲート前から加速するシーンも見られ、大一番へ向けた態勢は万全だ。

見守ったダーレー・ジャパンのハリー・スウィーニィ代表は「歩様も問題ないですし、去年のドバイと比べてもいい感じです。全然問題ないですし、厩舎でもよく食べています。ハッピーではなく、ベリーハッピー。ただ、馬の調子はいいけど、メンバーはすごい。あとはレモンポップの能力が十分あれば。今回は世界のトップがそろいました。それはアメリカの馬のことだけじゃない。ウシュバテソーロやデルマソトガケのこともそうです。メンバーがすごく強いし、レモンポップはウシュバテソーロやデルマソトガケと一緒に競馬をしていません。私自身がちょっとナーバスになっています」と心境を語った。

レース前日の調教を終えた穂刈助手はここまでの調整を振り返り、「無事に到着して、カイバ食いも落ちることなく、いい状態で調整が進められたと思います」と力強く話した。「『チャンピオンズCを勝ったからここ(サウジC)を使う』というよりも『ここへ向けて、チャンピオンズCを勝った』というのか正しいのかな、と思います。距離はベストとは思わないところもありますが、成長分と能力にかけたいと思います。(レース展開など)いろいろな情報がありますけど、この馬は逃げ馬ではないので、レースセンスの良さがあって、ゲートが速いので、先行勢についていくことになると思います。いつもどおり頑張って、無事に帰ってきてくれれば」。