ドバイシーマC(G1、芝2410メートル、30日=メイダン)で始動するアイルランドのディープインパクト産駒オーギュストロダン(牡4)について、管理するエイダン・オブライエン調教師がここまでの順調な調整ぶりを語っている。19日、「アットザレーシズ」電子版が伝えた。

ディープインパクトのラストクロップ(最終世代)になるオーギュストロダンは昨年、英愛ダービー、愛チャンピオンSを制し、11月のBCターフを勝って、シーズンを終えている。

オブライエン師は「彼はすべてが順調に運んでいます。ドバイへ向け、今週末に(アイルランドを)出発し、30日に行われるシーマクラシックがターゲットになります。先月下旬にダンドーク競馬場で行った追い切りの後も満足のいく状態ですよ。私たちは彼が3歳から4歳にかけて、とても成長したと感じていますし、言うまでもなく、彼を再び走らせることに興奮しています」と古馬になったオーギュストロダンの成長を予告。「昨年は彼自身のレースの走りが話題でしたが、私たちは彼はサラブレッドの血統という点で非常に重要な馬だと考えています。今年、彼が現役を続けるのはとてもワクワクしますし、彼のレースが待ち切れないですね。ドバイですべて順調にいけば、(帰国後は)タタソールズゴールドCで復帰させ、そこから、ロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズSに向かうことを考えています」と力強くコメントしている。

ドバイシーマCへ向け、欧州の大手ブックメーカー各社は日本の3冠牝馬リバティアイランドを1番人気、オーギュストロダンを2番人気に評価。20日現在、コーラル社、ラドブロークス社はリバティアイランドの単勝前売りオッズを2・75倍、オーギュストロダンを同3・5倍、英国のエミリーアップジョンとスターズオンアースを同9・0倍(3番人気タイ)に設定している。