大井・小林所属の3番人気サントノーレ(牡、荒山)が7馬身差の圧勝劇を演じ、重賞2勝目を飾った。時計は1分48秒7(良)。服部茂史騎手(48)、荒山勝徳調教師(55)とも京浜盃は初制覇となった。

Jpn2となった最初の年に、地方の実力馬が躍動した。1番枠から好発を決めると道中は好位のイン。直線で手応えよく先頭に立ち、そこから独走に持ち込んだ。JRAの3頭を一蹴。北海道時代から8戦、コンビを組み続ける服部騎手は「やっと中央勢に勝てました」と満面の笑み。全日本2歳優駿、雲取賞の連続3着を糧にDG競走のタイトルをつかんだ。「次は大一番になりますが、中央勢を倒しにいくという目標に向かって頑張っていきたい」と気合十分だった。

陣営が次に見据えるのは1冠目、4月24日大井の羽田盃(Jpn1、1800メートル)だ。荒山師は「強い勝ち方ができて羽田盃も力が入りますが、さらに強い馬も来るので、肩を並べて戦えるような状態で臨みたい」。新たな主役候補がダート3冠戦線をにぎわせる。【渡辺嘉朗】

◆サントノーレ ▽父 エピカリス▽母 リンガスウーノ(サウスヴィグラス)▽牡3▽馬主 (株)ラ・メール▽調教師 荒山勝徳(小林)▽生産者 松浦牧場(北海道新冠町)▽戦績 8戦4勝▽総獲得賞金 6195万円▽主な勝ち鞍 23年鎌倉記念(S2)▽馬名の由来 フランスの伝統的なケーキ名。

<アンモシエラ=2着>坂井騎手 1コーナーで後ろに乗りかけられたところはあったけど、それ以外はすごくスムーズ。今日は勝ち馬が強かったのひと言に尽きます。

<ハビレ=3着>ムルザバエフ騎手 1コーナーの不利が大きかった。内から外に押されてしまって何もできなかった。立て直すロスがあって最後の伸びにつながらなかった。

<シークレットキー=4着>笹川騎手 不利もあったし、うまくいかなかった部分もあるけど、今日の競馬はマイナスにはならないと思う。もう少しスムーズに行きたかった。

<ティントレット=5着>森騎手 4コーナーで勝つと思ったけど、コーナーを回ってからソラを使った。今までそんなことはなかったので予想外。力を出し切れなかった。