障害競走の絶対王者として、G1・9勝を挙げたオジュウチョウサンに初年度産駒が誕生した。

同馬を生産した坂東牧場(北海道日高町)が21日、公式ホームページのスタッフブログで母デュナミスの牝馬が18日の午後7時に誕生したことを報告。また、牧場のYouTubeチャンネルを更新し、「オジュウチョウサン子供生まれる」という動画をアップしている。

オジュウチョウサン(父ステイゴールド)は長山尚義オーナーが所有し、美浦の和田正厩舎に所属。中山グランドJを6勝(5連覇含む)、中山大障害を3勝した歴史的名馬であり、JRA賞(最優秀障害馬)を史上最多5回受賞し、18年秋にはファン投票で選出され、武豊騎手とのコンビで有馬記念に挑戦した(9着)。主戦の石神深一騎手や担当の長沼昭利厩務員の献身的な姿もファンの人気を集め、22年の中山大障害を最後に引退し、種牡馬入りしている(今年から顕彰馬の選考対象馬になる)。

オジュウの子を生んだ母デュナミスは現役時1勝に終わっているが、4代母が名牝ダイナカールという活躍馬が多く出ている牝系。祖母チェルビムの全姉には重賞2勝のエガオヲミセテ、1歳上の全兄には高松宮記念覇者オレハマッテルゼがいる。動画では馬房内の親子の様子、立ち上がったオジュウの娘、父に似た大きな流星を見ることができる。