3番人気プリンセスアリー(岡田)が直線で抜け出し、トライアル4着から巻き返して重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1分36秒9。森泰斗騎手(43)は桜花賞2勝目、31日付で引退する岡田一男調教師(76)は初の桜花賞制覇となった。

道中は内の4番手。そのまま4角も内を突くと、直線で逃げたミチノアンジュの外から抜け出した。「内枠を生かし切った競馬ができました」と鞍上。外から迫ったパペッティアも1馬身差で振り切った。「ドラマのような結果でうれしいです」。師の浦和での最後の重賞を勝利で飾った。

「さすが森ジョッキーですね」と師も騎乗を称賛。「小さいけど、根性がありますよね。キズナだけあってね」と有終の美を飾ってくれた馬にも目を細めた。次走は師の管理ではなくなるが、出走権を獲得した4月25日大井の東京プリンセス賞(S1、1800メートル)で2冠を狙うことになりそうだ。【牛山基康】

 

◆プリンセスアリー▽父 キズナ▽母 ホワイトフローラ(スズカフェニックス)▽牝3▽馬主 ライフエンタープライズ(株)▽調教師 岡田一男(浦和)▽生産者 宮内牧場(北海道浦河町)▽戦績 6戦4勝▽総獲得賞金 3340万円▽馬名の由来 王女+人名より。

 

<パペッティア=2着>本橋騎手 左回りを経験していなかった中で頑張ってくれました。あそこまでいったら勝ちたかった。

<ミチノアンジュ=3着>本田正騎手 自分の競馬はできました。距離は延びていいというタイプではないかな。

<シトラルテミニ=4着>矢野騎手 馬はだいぶいい感じになってきてると思います。ごちゃごちゃした展開は向かず、大井千八の広いコースが合うんじゃないかな。

<ミスカッレーラ=5着>御神本騎手 元気がなく進んでいかなかったです。改めてですね。