JRAの藤岡康太騎手が10日午後7時49分に死去した。JRAが11日、発表した。35歳だった。6日阪神7Rで、騎乗馬が3コーナーで前の馬に触れてつまずき落馬。「頭部、胸部の負傷」で意識不明の状態だった。

訃報を受け、師匠の宮徹調教師(63)が11日朝に栗東トレセンで取材に応じた。藤岡康騎手は07年に、宮厩舎所属でデビューした。師は「競馬の事故だから仕方ないとはいえ、辛いね。自分のところにも長いこといたし、厩舎の人間もかわいがっていた。どこにいてもニコニコしていて、人当たりが本当に良かった。先生方やオーナーさんからもかわいがられてね。これからという時だったし、まだまだ伸び代があった。残念としか言いようがない。みんなに応援してもらって、ありがたかった」と悲痛な思いを明かした。