日本のフォーエバーヤング(牡4、矢作)が香港の最強馬ロマンチックウォリアーに競り勝った。坂井瑠星騎手(27)と、人馬ともに待望の海外G1初制覇。矢作芳人調教師(63)との師弟タッグで、世界の頂点に立った。
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「私が手掛けた馬の中でも最高の馬だな、と確信しました」。フォーエバーヤングのサウジC制覇後の優勝会見、矢作師は言葉に力を込めた。
思い出すのはちょうど1年前。サウジダービーに挑む同馬はすでに注目の的で、レース当週にキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた共同会見の場でも矢作師は期待を隠さなかった。それでも、会見の最後、司会者から「あなたが管理した馬で最も素晴らしい馬なのか」と問われると、矢作師は「コントレイルがベター」と20年に無敗で3冠馬に輝いたコントレイルの名前を迷わずに挙げていた。調教師は手塩にかけて育てたどの馬にも思い入れがあるので、なかなか答えるのが難しい質問だ。
矢作厩舎の重賞初制覇を果たしたスーパーホーネット、G1初制覇を果たし、ロイヤルアスコットでフランケルと戦ったグランプリボス、師がほれ込んだダービー馬ディープブリランテ、ドバイターフで海外G1制覇を果たしたリアルスティール、自身の修業の地オーストラリアで最強馬を決めるコックスプレートを勝ったリスグラシュー、連闘で安田記念を勝ったモズアスコット、BCで歴史的な勝利を挙げたラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ、父ディープインパクトと父子の無敗3冠馬という偉業を成し遂げたコントレイル、サウジCで日本馬初勝利を挙げたパンサラッサ。G1を勝った馬に限らず、これまでに矢作厩舎が育ててきた数々の名馬たち、そして、その馬たちが戦ってきた名勝負がある。
1年前とは違い、矢作師が「最高の馬」とはっきり口にしたフォーエバーヤング。世界最高賞金レース制覇からサウジ&ドバイのダブルカップ制覇、そして、秋に米国デルマーのBCクラシック制覇へ…、楽しみな1年が始まったことを確信させたリヤドの夜になった。【特別取材班】

